研究組織

計画研究A02

古環境の変遷と動・植物利用の諸段階
・研究代表者:金原正明

遺跡堆積物ならびにボーリングコア中の自然遺体の網羅的・総合的調査(花粉分析、種実同定、樹種同定、珪藻分析、寄生虫卵分析、微細遺体片分析、粒度分析)から、長江流域における完新世の環境変動を高精度に復元します。また、新石器時代遺跡における動・植物遺体のデータ集成を行い、狩猟・採集段階から飼育・栽培開始期を経て水田農耕定着期に至るまでの動・植物利用の変遷を跡づけます。さらに、地理情報システム(GIS)から得られた空間情報を用いて、新石器時代人の居住地選択および農耕地拡大の時期的変化を追います。大きく以上の3つの研究を実施し、長江下流域の新石器時代各段階の比較検討を行うことで、稲作文化の成立から良渚遺跡群に代表される都市的集落成立までの先史人と自然環境との相互関係の実態を解明するのが本計画研究の目的です。初年度に河姆渡文化期の田螺山遺跡と良渚文化期の良渚遺跡群から着手し、その後徐々に研究対象を広げていきます。分担者の役割は以下のとおりです。

  
金原 正明 (研究代表者) 遺跡土壌およびボーリングサンプルの自然遺体分析(花粉分析、種実同定、珪藻分析、寄生虫卵分析、微細遺体片分析、粒度分析)を通じた古環境の復元、研究の統括
渡部 展也 (研究分担者) 地理情報システム(GIS)による基盤空間情報の整備とデータベース構築
鈴木 三男 (研究分担者) 木製品、木質遺体の整理と使用・植生体系の復元
菊地 大樹 (研究分担者) 出土大型動物遺存体の整理とその利用体系の復元
丸山 真史 (研究分担者) 出土小型動物遺存体の整理とその利用体系の復元
黒住 耐二 (研究分担者) 貝類遺体の整理と食用体系と水域環境の解析
小畑 弘己 (研究分担者) 土器の圧痕として残る種実・昆虫遺体の同定と生息環境の解析
熊谷 真彦 (研究分担者) 動植物遺体の次世代シーケンサーによる系統の解明