公募研究

本領域は計5つの計画研究により構成されています(それぞれの詳細については「研究組織」の各計画研究のページをご覧ください)。公募研究においては、その5つの計画研究の枠内に収まらない斬新なアイデアに基づく提案を募集します。今回募集する研究項目は下表のとおりです。有望な基礎研究を考古学へと応用するための橋渡しをして、新たな研究手法の開拓に挑む野心的な提案を歓迎します。特に、若手研究者からの積極的な応募をお待ちしています。
 ○新学術領域研究の公募要領
 ○研究計画調書作成・入力要領
 ○様式S-1-21(添付ファイル項目)
 ※最新の公募情報(文部科学省のページ)

研究項目 応募上限額
(単年度)
採択目安
件数
B01 文明起源論ないしは比較文明論に関する理論的研究 150万円 6件
B02 長江流域を中心とする経済史・農業史・人口史・災害史
B03 家禽飼養や養魚に関する動物考古学研究
B04 植物遺存体の民族植物学的ないしは民族薬学的研究
B05 地球化学的手法によるヒトの移動復元研究
B06 漆製品に関する工芸技術史的研究
B07 ダムや水路に関する土木工学的ないしは農業水文学的研究 400万円 2件
B08 木製品を中心とする出土遺物・遺構の保存・修復に関する研究

各研究項目に想定される研究内容は以下のとおりです。
B01:歴史学、人類学、政治学、社会学などから、文明の定義、指標、類型などについて考察する。
B02:古代を中心に、長江流域の歴史を黄河流域のそれとの比較のなかで考究する。
B03:各時期の遺跡に残る動物遺存体から家禽の起源や養魚の開始を明らかにする。
B04:各時期の遺跡に残る植物遺存体から、食料ばかりでなく、薬料、油料、繊維料などとしての用途を解明する。
B05:出土人骨を材料として、その同位体地球化学的分析から人の移動について復元する。
B06:跨湖橋文化期に出現し、良渚文化期に最盛期を迎える新石器時代漆器を工芸技術史的に究明する。
B07:良渚遺跡群北辺の土塁-水路コンプレックス、遺跡群西方に位置する土築ダム群の構造を解析する。
B08:田螺山遺跡をはじめとする数多くの遺跡で出土した木造遺構・木製遺物の保存方法を確立する。

参考文献:
 ○良渚遺跡群の概要については
 ○田螺山遺跡の概要については

平成28年度採択者一覧
▶ 江田 真毅(北海道大学):稲作農耕社会の発展を背景とした人とカモ科鳥類の関係史
▶ 大川 裕子(日本女子大学):古代長江下流域における開発空間の歴史的考察
▶ 神谷 嘉美(明治大学):中国の新石器時代に出土した漆遺物を対象とする自然科学的検討と工芸技術史の融合
▶ 覚張 隆史(金沢大学):同位体化学的手法に基づく新石器時代の長江下流域におけるヒトの移動性復元